さてさて、どっぷり浸かったアメリカからの黒船SNS、Clubhouseですが、ここ数日でユーザー爆増につき徐々に毛色が変わってきました。個人的には、このコンテンツが育っていく過程でのプロセスを見れるし体感できるので、ここしばらく監視していく予定。(暇かよ)

日本と海外のサービスの違いって、ユーザーに対するコンテンツの提供の仕方で、日本に多いサービス提供側がコンテンツを精査する編集型の提供だと受け取る側はハマると強いんだけど、海外のコンテンツは機械学習のアルゴリズムで、極端にいえばサービス側は何もしないでいいタイプのサービスはどんどん生活の中に入り込んでいく感じがする。

前者は、ニュースサイトとか、ターゲットが明確なコンテンツが多く情報価値は高い傾向にあります。後者はGoogleやTikTok、Facebookなんかがそうですね。どちらかがいいというわけではないけど、グローバル目線で考えると後者の方がスケールしやすい。

そこでいくつか気付いた点

配信者の消費カロリーが低い

これがこのSNSの非常に大切なところで、会話?zoomでいいじゃん。ってなるところだけど、パッと初めてサクッと終わらせる。この体験が非常によく設計されていて、余計なことができない。ここがすごくポイントで、故におしゃべりが好きな人なら何時間でもやってられる。

ここにチケット機能とかついたら、フォロワーの多い人はかなり稼げるんではないかな。

ノリも深夜ラジオネタで下ネタとか恋話とかが伸びるでしょう。

今はスタートアップ系の人が多くて、初日なんか相当寒い雰囲気だったけど、非常にラフで話の面白い人しか残っていけない気がする。あ、でも、宗教系のファーストタッチのメディアとしてはめちゃくちゃハマる気がします。

FOMO(fear of missing out = 取り残される不安)

社会問題にもなっているFOMOですが、このSNSも有名なところで、1人につき、2名しか招待できない。しかもアーカイブに残らない。そういう点もあるんですが、適度な距離感のあるSNSだという事。

具体的にいえば、画面を凝視していなくていい。「ながら」に徹することができるので、情報もスルスル入ってスルスル抜けていく。

今気になる人がどういう話題に関して話しているのかが可視化できて、この辺りもどんどん機械学習が進んで、ストレスのないタイムラインが形成されていく気がする。フォローしている人がどこかのルームに入ったのか通知が来るのですが、すごくウザい。今はのべつまくなしでフォローしていっているので仕方ないですが、この辺りの通知もアルゴリズムが優秀になってくると自分に良いものになっていくんでしょうね。

モデレーターという職業

もちろん求心力があって、人気者な人がいいとは思うけど、モデレーターとしてどう会話を捌くかみたいなところがこのルームが盛り上がるかどうかだと思う。

ブルドーザーみたいに話しちゃう方だと、途中から入ることを前提としているクラブハウスでは聴いていて楽しいものではなくなるし、会話の引き出しみたいなのがうまい人がいないとグッダグダになる。

特に話題は持ってないけど、この人いると話しやすいわー。みたいな需要をすごく感じました。

あとは、抜け駆け機能的なものもあるので、あっちで二人で盛り上がっちゃおうよ!みたいなことも可能。ここには Clubhouse の隠れた意図みたいなものが透けて見える。笑


とまぁ、こういうものって否定的な意見も多いけど、早くに参加できてコミュニティがどういう風に形成されていくかみたいなことを目の当たりにできる機会は少ないので、いくとこまでいって使用してみようと思います。

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