みんなもちろん観たよね!という同調圧力も通じにくい、Apple TV+にて配信中の、ビースティボーイズの自伝的ドキュメント

みなさんは、ビースティボーイズと聞いてどんなイメージを持ちますか?

独特で、変わり者で、ふざけてて、ラップで、白人で、なんか3人。

俺は90年代初頭、一生MTVしか観ないぜ!と決めた中学生の時が出会いで、RUN-DMCとのMVやハードロックとラップの融合という、混ぜるな危険=格好いい!という新しい価値観を与えてくれた存在でした。

残念ながら、アダム・やウク(MCA)の逝去により活動は終了するのですが、個人的には1998年のハローナスティは、マイライフにおけるマスターピース的一枚です。ブックオフで199円とかで売ってたら無駄に買ってしまいます。

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そんなビースティのドキュメントが、Apple TV+で公開中でした。

もうね、こいつらのせいで、俺の中のアメリカが特別なものになっちゃったんだよ。
全国民こんな感じだと思ったんだよ。夢しかなかった。全員ティアドロップのサングラスかけてダンキンドーナッツ食ってると思ったし、埃っぽいLAも、全家庭にプールがついてると思ったり、ビール飲んで、ゲロ吐いてもオッケーだと思ってた。

そんなアメリカに憧れて、人生の大半を過ごしたけど、初めて行ったアメリカにそんな景色はなかった。

それはそれで、非常に特殊な環境なんだと理解するのに20年近く要してしまい、俺の中のアメリカは、日本のバブル先輩部長よろしく、ほぼ化石なんだなと思った。

今は今で、違う良さを見出し、実際に多くの人とも知り合いになって、コロナで大変だけど、これからもアメリカでビースティボーイズを目指すことができると思ってる。

今アメリカは人種的な問題で、コロナのストレスも相まって、内戦状態と思ってしまうような状況が各地で起きている。

俺は化石のアメリカと、会社の経費でいったアメリカしか知らないんだけど、とにかく言えることは、誰が良い悪いってことから、カテゴリでひっくるめて、善だの悪だの決めつける風潮に歯止めがかからないって、何が多様性だ!臍で茶を沸かす。

人種以前に、何色だって何人だって、個人だし、人だし、良い奴もいるし、クソみたいなやつもいる。

ビースティは無茶苦茶だったけど、無茶苦茶かっこよかったし、3人とも無茶苦茶信頼しあってて、仲が良くていつも一緒にいてそこがカッコ良かった。

俺も何か新しいことを始める時、3人であるということはすごく神聖な数字だと思ってた。3人でうまくいくことってたくさんあるんだよね。ジャンケンみたいに。

何が言いたいかというと、フラットにこのストーリーを観て、楽しむ、クリエイティブ、真剣にふざける、責任とか信頼とかの範囲を超えて人と付き合う、なんてことを感じてもらえたらいいなと思います。

それでビースティ・ボーイズを知らない人もこれを気にアルバムを聴いてもらえらた嬉しいな。バックトラックがさ、とにかくカッコいいんだよ。

クリエイティブ的にいうと

3人寄れば文殊の知恵と言いますが、人間関係はグーチョキパー。誰が優れて誰が劣るなんてことはない。そこさえ見誤らなければ、誤解こそ受けることがあるけど、きっと時間が解決してくれると思うんだ。

なので、仲間を集めよう!一人だできないから集めるんじゃなくて、自分にできないことをできる奴を心底楽しませんだよね。

それができたら、3人が核な輪は必ず広がる。そしてその核はいろんなところに持っていいんだよ。