ばあちゃん。

なにもする事が出来ず、ついにこの日を迎えてしまいました。

3度の峠を乗り越え、96年の人生に幕を閉じた祖母。本当にお疲れさまでした。

今朝は、容態が安定しているとの事で、このまんまあと何年も生きるんだろうなとみんなが思っていました。

最期は目を見開き、呼吸が乱れ、静かに息を引き取ったようです。

先日、祖母の病室に泊まりました。
苦しそうに呼吸をする傍ら、その苦しそうな呼吸さえも、生きている証。

俺に対し、いつも本当に気を遣ってくれ、心配し、慰めてくれました。

たまに顔を出すと、握手をし、去り際には必ず手を振ってくれました。

その手は、息も絶え絶えな中、しっかりと俺の手を握り返しました。

夜中、手を挙げ、声にならない声をあげます。
苦しいんか?と訊くと大きくうなずき、また声をあげます。

痛み止めを投与してもらい、落ち着いたものの相変わらず苦しそうな寝息をたてています。

今思えば、魂はすでに躯にはなく、必死にその躯へ戻ろうとしていたのかとも思います。

 

誰にでも平等で残酷な時間でした。

 

明日の通夜、明後日の葬儀は喪主を務めさせてもらいます。

葬儀なんて、何の意味があるのか分からないです。
誰が望んでるのかさえ分からないです。

病室を出る時、綺麗に看護師の方にお化粧をしてもらった祖母を見て、何かよくは分からないけれど、華やかな最期にしてあげたいと思いました。

親戚の多い祖母の家族なので、賑やかに泣いて笑って送り出してあげたいと思います。

 

にしても、実感もなく、あの苦しい時間が終わったのだと思えば、少しホッとすらしています。

祖母の声にならない声は、今も耳に残っています。

ありがとうと言っていたようにも考えられるし、早く楽になりたいとも、足が痛いとも肉が食いたいとも言っていたようにも思います。

答えは永遠に出ないけど、その言葉を聞いた事は永遠に消えない事実なので、ずっと考え続ける事でしょう。

俺が死ぬ時に分かるのかもしれないなーなんて。

 

ばあちゃん、ほんとうにありがとう。明日また逢えるねー。でも、明後日までしか逢えないねー。

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